高い知識が必要な手術室看護師

高い知識を持って手術に参加する

上記にあるように、手術時に医師を直接サポートする器械出しの役割があります。手術室看護師の器械出しに求められることは、多種多様な医療器械が手術の中でどのような場面で求められるか、また必要なのか、どのような名称で呼ばれているのかを素早く判断して医師が手術をタイムロスなく円滑に進めて行けるようにサポートすることが必要です。何度も実践して経験を積めばスムーズに器械出しの役割を果たせるでしょうが、患者さんにはその事情は関係ありません。
手術前のご家族への説明で、今回の手術は経験の浅い不慣れな看護師が担当しますと言って誰が納得してくれるでしょうか？もちろん命を預ける訳ですから誰も納得などしませんね。経験値が低く不慣れ、というのは理由にも言い訳にもなりません。ですから手術室看護師は高い知識を手術室に入る前から持っていなくてはなりません。医療器械のことや術式について多くのことを学び患者さんの生命を守らなくてはなりません。

先を読むこと

医師が手術を進めて行く際にタイムロスなく円滑に進めるためには器械出しはもちろん必要ですが、さらに次にどの器械が必要で何を準備して医師に手渡しするのかを考えて行動しなくてはいけません。器械を手渡ししている時から次に使用する器械を推測する力が必要ですし、求められています。

継続した集中力

手術室での一瞬の集中力の欠落が取り返しのつかないミスになってしまうこともあります。どのような医療行為や処置であっても集中力は必要です。ましてやそれが手術で患者さんの身体にメスを入れるのであれば、なおさら必要です。途切れることのない強い集中力が求められます。たとえ一瞬であったとしてもそれが致命傷となり取り返しのつかないミスに繋がってしまうからです。一日に数件の手術が入っていても、集中力の継続は手術室看護師の仕事をする上で欠くことの出来ない資質と言えるでしょう。

常に冷静であり続ける

手術中の患者さんの容態の急変は多くあります。急変したことに慌ててしまっては冷静な判断が出来なくなってしまい、そうなってしまうと患者さんの生存率や機能維持率を下げてしまいます。そうならないためにも冷静でいることは欠かせません。