小児科は子ども好きな看護師におすすめ

器用さが必要

手先の器用さも大切になります。小児用の医療器具は一般的な医療器具に比べると小さく扱いにくいものが多いので、その医療器具を使用するには慣れが必要です。高いスキルが求められるでしょう。子どもにとって病院とは楽しいところではありません。むしろ怖いことや痛いことをされる場所だと思ってしまう子どもが多いでしょう。そんな時に上手に絵を描いてあげることが出来れば、その場が和んで退屈な治療や苦しい治療の苦しみも緩和されるでしょう。点滴の針を固定しているテープにキャラクターの絵が書いてあるのをよく見かけますよね。そのような器用さがあると小児科で働く看護師には役立つことでしょう。

注意力と観察力をもつ

容態の変化にいち早く気付くことも大切です。大人に比べて子どもは状態（容態）が悪くなりやすいですし、その変化に耐えることが出来るほどの体力も少ないです。だからこそ少しの変化に気付ける注意力や研ぎ澄まされた観察力が必要です。特に難しいのは乳幼児です。乳幼児は言葉で自分の意思を伝えることが出来ません。言葉が話せない分こちらが少しの変化や表情などを観察し、その子の状態と照らし合わせて考え見極めることが出来れば子どもの状態の急変も見落とすことなく対応が出来るでしょう。

保護者のケアを行う重要性

保育器で育っている赤ちゃんの心拍モニターをチェックしながら見守ることは母親代わりのようなものですから責任は重大です。ですがやりがいのある仕事でしょう。子どもが好きである気持ちと保護者との連携で看護する気持ちも大切になります。自分のまだ小さい息子や娘が病気や怪我をすることは親にとってとても辛いことです。治療方法やこの先どうなってしまうのか不安になることでしょう。保護者の精神状態によっては患者さんであるお子さんにも大きな影響があり、親の不安は子どもに伝わってしまうのです。
そうならないためにも患者さんだけでなく保護者のメンタルをケアすることは大切で、間接的に患者さんのケアをしていることと変わりありません。親子がしっかり病気と向き合って、病気に打ち勝つ気持ちを持たせるのも小児科の看護師の仕事です。病気が完治した時の笑顔が好きだから仕事に張り合いややりがいを持っている看護師も多いでしょう。